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尻尾の形態、進化、発生
もし、私たちに尻尾があったら…と、考えたことはありませんか?
もしも尻尾が1本あったなら、移動や仲間とのコミュニケーション、
あるいは忙しい時にコーヒーが淹れられたりするかもしれません。
あればきっと便利なはずなのに、どうして我々にはないのでしょう?
化石の記録から、我々の祖先はある段階まで長い尻尾を持っていたのに
ある時期になると忽然と尻尾が消えてしまうことが知られています。
残念ながら、尻尾がどのようになくなったのかを示す化石は
見つかっていません。
化石がない今できることと言えば、現生種の形態を精緻に観察して
過去の推測に役立てることと、そういった形態がどのように
出来上がるのかの過程を正確に記載することです。
そこで私は、現在生きている尾長が様々なサル(旧世界サル)を
用いて、尻尾の筋肉や骨格にどのような形の違いがあるのかを
解明しました。詳細は各研究内容を参照して下さい。
また、そうした形の違いがどのように出来上がるのか、そのメカニズムを解明するため、発生生物学的アプローチにも取り組んでいます。
詳しい研究内容
3, しっぽの長さが違えば、筋肉のつき方も違う。
4, サルのしっぽの骨の形には、非常に大きなバリエーションがある。